チェンマイには博物館という名のものがいくつかあって、それらはわりと位置が近かったりして紛らわしい。
私は3人の王様像のあるところの博物館にしか行ったことはないし、歴史や遺跡などは苦手な分野なのでどこがお薦め、とかも言えない。
でも言えるのは、3人の王様像に隣接している博物館、チェンマイ文化芸術館の2階だったか3階だったかにあるギフトショップは立ち寄るべし、ということ。
小さめのお土産屋なのだけど、いろいろなジャンルの品物がところ狭しと置いてあり、しかも良心価格。市内のお店から仕入れる(または仕入れ先が同じ)のだろうけど、もしかしたら街中のお店よりも安い。しかも観光客が押し寄せるような場所ではないので品物がキレイだったりする。
それと、友人と郊外に出掛けたときに行った昆虫博物館。
ここはメーサーエレファントキャンプに行く途中にあるので市内からはそれなりに離れているのだけど、中に入った人いわく『すごく良かった』のだそうで。日本では考えられないような展示・・・というか、本物の虫を腕に乗せてくれたり、職員さんが実物を持って通路にいたりするそうなのだ。そして日本にいる虫でも場所が違えば大きさが違うとか色が違うとか、改めて解る展示パネルも素晴らしかったとのこと。
何故この文章が『聞いたことの報告』なのかというと、私は苦手な虫がいるので中には入らなかったのだ。こういうお国柄だからものすごーく近くで見せてくれるんだろうな、と想像していたのだけど、やはりそうだったようで。あぁ、行かなくてよかった・・・。
この昆虫博物館は小さなカフェとお土産屋が併設されていて、私はコーヒーか何かを飲みながら友人を待っていた。そのときにショップの中も見てみたのだけど、可愛らしいものがたくさんあって、思わず買ってしまいそうになった。そのときは思い留まったのだけど、今度行ったら何か買ってしまうかも。博物館の中には入らないくせに。
中に入った友人はニマンヘミン地区の昆虫博物館にも行ったことがあり、そちらは『うーん、まあまあかな・・・』という感想。
それから、チェンマイではなくチェンラーイ県の話なのだけど、こちらはアヘンに関することで経済がまわっている地域だった。
それを前国王のお母さまであるシーナカリンさまが先頭に立ってアヘン栽培からコーヒーや観葉植物などの栽培に転換させたり手仕事で収入を得られるよう支援をしたりして、今の Doi Tung の製品があるわけなのだけど、アヘンというものがどういう歴史をたどってきたのかということを展示しているのがアヘン博物館(Hall of Opium)。
ここは順路に従って進む方式で、スライドや展示を見る。その展示品も精巧だったり価値のありそうな物だったり。
そしてアヘンを悪として叩くのではなく、医療の側面も紹介したり、アヘンで身を滅ぼした人やそこから再生した人など、何事も一方的な説明ではないところも素晴らしい。
私は何度かそこを訪れたが、毎回中学生らしき団体と遭遇した。大型バスで社会科見学に来るのだと思う。
メコン川方面にもアヘン博物館というところはあるが、そちらには入ったことはない。
けど、規模も違えば展示物の状態も違うらしいので、行くかどうかは Hall of Opium を見学してから決めればよいかも。