チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

オットからの影響か

1年半ぶりくらいで電車に乗って出掛け、友達と食事をしてきた。
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こんなご時世なので食事をサクッと済ませたら建物の屋上階で風に吹かれながらお喋り。
会っていた時間はそんなに長くなかったのだけどとにかくお喋りが途切れず、食べたものの味を思い出せないくらい。
入るお店を決めずに待ち合わせをしたのでいくつかお店を見てまわって選んだお店だったのにゆっくり味わえなかったというのは残念なことなのだけど、友達とリアルに会ってそれぞれの言いたいことを言ったり聞いたり意見をするというのは今となってはとても貴重なことで、それに加えて過去のことも今のことも未来のことも話せる友達というのは案外少ないのかもしれない、なんて思った。

忙しく食事をしてお喋りをして、短時間で切り上げて電車で帰ることになったので日中のすいている電車に乗り、シートの端に座った。
隣には私の母よりすこし若いかな、くらいの女性が来た。
女性は荷物が多く、小さなキャリーケースにバッグが2つ、それに紙袋が2つくらい。
立っていればそれらを持っていられるので特に問題はない。しかし自分がシートに座るときには網棚に何かを置かないと全てを管理するのは難しい。だけど小柄な女性は網棚に荷物を置くことはしなかった。膝の上にはせいぜい袋を2つしか置けないし、キャリーケースはハンドルを伸ばしても他の荷物をそこに固定できるわけでもない。
結局、膝に置ききれない物は手で持って、その手でキャリーケースもおさえるということになるのだけど、あるとき荷物のうちのひとつが私のほうに倒れてきた。
だけど女性は手が塞がっているので咄嗟に手を出せない。

でもそれは私の想像の範囲内だったので荷物が床に完全に倒れる前に救い上げ、女性に渡した。

それをきっかけに15分くらい、私が電車を降りるときまでその女性と話して過ごすことになった。
どこの誰だかわからない、たまたま電車で隣に座った人と。
私が押さえた紙袋をなぜその女性が持っていたのか、というところから始まって(立ち寄ったお店で有料レジ袋を買おうとしたら無料の紙袋を用意してくれたけどちょっと派手なのよね・・・のような話)、女性は電車に乗って美容室に行くところなんだとか、その美容室の美容師さんの話まで。
私は相槌程度の言葉や『私は(その女性が降りる)2つ手前の駅で降ります』くらいのことしか言わなかったのだけど、その女性は喋る喋る。
何かの話をして、それと関係があるようなないような話につながって、いろいろな話が出てくるのでもしかしたら女性が喋ることの何割かは嘘かもしれない。
その女性からは『〇〇のことを喋りたい』という意思よりは『誰かと話をしたい、自分の話を聞いてもらいたい』というような気持ちを感じ、しかし私のほうが先に電車を降りるのでどんなに話が長くても15分くらいしか続かないという読みがあったので、私は話に付き合うことにした。

それで私の降りる駅に到着したので挨拶をして別れたのだけど、駅の階段を上りながら『あれ?これってオットがチェンマイでやっているのと同じかも?』と思ってしまった。

オットは市場や道端で会った人との話が長い。
あまりにフレンドリーに会話をしているので、話が終わってから『今の人、知ってる人だったの?』と聞くと『知らない人だよ』という。
それなのにまるで友達と喋っているように楽しそうに喋る。
オットいわく『タイ人はこんな感じだよ』とのことなので、それで私の意識が変わったのかもしれない。

知らない人に話し掛けられたとき、以前の私だったら『もう話さないで下さい』のような会話の仕方だった。
でもオットを見ていて、どこかにハッピーな要素があるのなら『それも有りかな』と思うようになった。

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