チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

お薦めできなかったお店

約2年前、オットが SNS で知ったクイッティアオやカオソイのお店に2回ほど行った。
ちょうど新型コロナウイルス感染症(その当時は武漢肺炎という認識のもの)が遠くの国で広がりつつあるようだ、という情報がちらほら聞こえる頃で、そんな時期に開店したお店のようだった。せっかくの開店なのに状況が状況でちょっと気の毒に思ったのだけど、お店は開店当初からデリバリーも力を入れていたようで、店内にお客さんがいなくても外にはフードデリバリーのバイクが何台か待っていたり。

店舗は長屋状態のテナント用の建物をリノベーションして開店したようで、クールで近代的な内装。それだけ見るとカオソイやクイッティアオのお店だとはわからないような。

それでオットと食べたのはこちら。

カオソイとスペアリブのスープ。
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↓外の看板
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清潔感のあるお店だったし、カオソイもスープも提供されるのは少々時間がかかったけれど見た目に問題があるふうではなかったので完食し、お腹が満たされたのでそのまま帰宅した。
オットは満足したようだったのだけど、私は特別に美味しかったとは思えず、『お店は新しくてきれいだったけれど、誰かと一緒にまた来たいかと言われるとそうでもないな』という感じだった。
実はお店からの帰り、まだお店を出たばかりの時点でなんとなく動悸がするような気がしたし、普段は起こらない部位の痙攣を感じたのだ。でも気のせいかもしれないし、ちょっと疲れのある時期だったのでそんなときに出掛けたから身体が何かアピールしてきたのかな、とも思った。
なのでカオソイやスープが無実だとしたら、私の体調が悪くなってしまったのは料理に申し訳ないな、という気もしたのだけど、動悸はともかく痙攣は自分でも理由や身体のメカニズムがわからなくて気持ち悪かった。
食べ物に難があればオットも気が付くはずだし、オットの味覚や嗅覚で気が付けない何かがあったとしてもオットの腸は正直なので見事に反応がある。でもオットは『美味しかったね~』と言うだけで、それ以上のことはない。
なので私の体調不良は私だけの問題だったようで・・・。

私としても食べ物に濡れ衣を着せてそのままにしてしまうのは申し訳なかったし、体調に問題のないときに同じ物を食べて検証したいという気持ちもあったので、何週間かしてからまたそのお店に行くことにした。
そして前回と同じ物を食べた。


すると再び痙攣が。
でもオットは『あ~、美味しかった』と言っている。
こうなると、その料理に使われている何かが私の体質に合わないらしい。けど、それが何かはわからない。
私としては痙攣するということが気持ち悪くて、もしもまたオットに『あのお店に行こうよ』と言われたら事情を説明して行き先を変えようと思っていた。
だけどその機会が訪れる前に私は日本に戻って来てしまった。
そしてオットはそちら方面に行く用事がないのでそれ以来そのお店に行っていないし、コロナ禍が長引いているのでお店も存続しているのかどうかはわからない。

それから2年。
先日こんな記事を見付けた。

グルタミン酸ナトリウムの過剰摂取は人によっては顔から肩にかけての灼熱感やしびれ、動悸などの症状が出る可能性がある』というもの。

もしかしたら、それだ。
症状は摂取直後に発生するとのことなので、それも当てはまる。
私の場合は頬骨あたりの肉の痙攣だった。
どちらか片方ではなく、左右両方が同じタイミングで。
痙攣と言っても他人には正面から凝視しないとわからない程度だったかもしれないが、本人には確実にわかるピクピク具合で暫く続いた。
多分、物を食べたり会話をしたりすればその動きに紛れて目立たないくらいの痙攣だったと思う。
だけどじっとしていれば本人はかなり不快感があるもの。それに原因がわからないピクピクというのはどうにも気持ちが悪い。

でも、タイでタイ人が作る料理なので化学調味料が大量に使われているか、私の身体に合わないハーブか何かが使われているのだろうと自己分析して収めていた。

でも今回『グルタミン酸ナトリウムを~』という記事を見て腑に落ちた気がした。

タイのスーパーマーケットではまるで卸売りのような味の素5キロパックとか、そういう物が平然と並んでいる。つまり家庭で料理をする人もそれを買うことがあるのだろう。
それに私が勝手に持っている印象として、タイでは『化学調味料を入れれば入れるほど料理が美味しくなる』と思い込まれているような。実際、オットの家の近所の商店で買うスープは私が食すときにはかなりお湯で薄めるのだけど、それでも味が薄いと思うことはほぼない。
もしも私の症状がグルタミン酸ナトリウムが引き金になったのだとしたら、あのカオソイ屋の料理はどれだけ化学調味料を入れているのだろう・・・。

今となっては動悸と痙攣の理由をグルタミン酸ナトリウムの過剰摂取だったのだろうと思えるのである意味ではスッキリしたけれど、やっぱりあの症状を体験してしまうと誰かにそのお店を薦めようとは思えないし、理由が全然わからない状態だったのでブログの記事にもできず。

ようやく霧が晴れたかな、という感じになったのでこうして文章にもできた。

うまみ成分が悪だとは思わないけれど、使うときはほどほどに。

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