オットの家があるのはタイによくある『ムーバーン』という形式の住宅地で、日本でいうところの〇〇地区とか〇〇団地とか〇〇タウンのように、ある程度の広さの区画を不動産会社が買い取って住宅を作り、建て売り状態で販売するもの。
だいたいこういうところはムーバーンの入り口に守衛室付きのゲートがあって、住人以外の人が入らないようにチェックしている。
なのでムーバーン内で生活していればそれほど怖い事件はないのだけど、こういう形式の住宅だと自治会費のようなものが必要で、そこからガードマンの給料や水道設備の管理費(国から権利を買い取り、ムーバーンの敷地内の水道管を管理する)などを出したりしている。
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ゲートをムーバーンの内側から見た図
画像の右側が集会所の駐車場スペース
ある夜、オットが食後の散歩に出掛けた。
いつもは少し離れたところまでバイクで行ってジョギングをしているのだけど、その日は用事があって帰りが夜になったので、取り敢えず散歩だけ。
ということで、地区の集会場などがある場所の駐車場周辺を歩いていたとのこと。
電柱には一応照明が付いているのだけど、申しわけ程度のサイズなので薄暗い。
でも場所としてはひらけているので真っ暗ではないし、ムーバーンのゲートに近いということでほとんどの住民が通る場所なので人の目には付きやすい。つまり、まあまあ安全。
そんなところでウォーキングというか散歩をしていたオットの背後から何かがぶつかってきて、転びはしなかったけれどよろめいた。
振り向いたらバイクに跨がったガードマン。
ガードマンは集会所の建物を見ながらバイクを走らせ、正面を見ていなかったというのだ。
つまりガードマンとしての警備中ともいえるのだけど、そこで住民に追突してしまうとは。
オットは運動の習慣があったからか倒れたりはしなかったけれど、もしもお年寄りや子供に衝突していたら確実に怪我につながる事態。
オットが言うにはバイクは転倒こそしなかったものの、結構な角度まで傾いたようだった。
ガードマンは『すみません、すみません』と平謝り。オットも目視でわかるような怪我がなかったので『大丈夫です』と言ったけれど、翌朝になって何らかの症状が出たら病院に行こうと思っていたらしい。
いつものオットだと散歩程度なら短パンとかジャージにサンダルというスタイルなのだけど、その日は用事で出掛けたそのままの格好でジーンズに靴下、それにサンダルを履いていたとのこと。
なのでバイクに当たられても身体的な傷はなかったようで。でも爪先に少しダメージがあったようなのだけど、それも靴下を履いていたことで大ケガにはならなかった。
結局翌朝には問題なく体を動かせたし、加入している保険はバイク事故の場合だと発生後24時間以内の病院診療がカバーの範囲だということなので特に何もしないで過ごしたのだけど、午後になってから『ちょっとへんな神経のところに当たったのかな?』というふうな感じになったらしいが・・・ま、大丈夫だろう。と思っている。
ガードマンはガードマンとしての職務遂行中で、集会所に不審者がいないか、電気は全部消されているかを確認していたわけなのだけど、それが脇見運転。
こうなったらガードマンを監視するためのガードマンを雇うしかないかも?!