チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

それは2年前の

一昨年の今頃、私はチェンマイにいて遠くのどこかでおかしな肺炎が発生しているというニュースを耳にしていた。
発生している場所はまだ限定的であったものの、中国のどことかという認識レベルだったのでチェンマイでも中国人とか中国人街を人々がなんとなく避けている雰囲気があった。
私の容姿はタイ人の目で見ると日本人なのか中国人なのか判断がつかないせいもあるのか、買い物などに出掛けると現地人からちょっと距離をおかれているような空気を感じた。

しかしタイでも感染者の報告が続くことになり、3月には人々が生活必需品を買いだめするようになったのでオットと私も缶詰めやらインスタント袋麺などを買い、野菜も保存のきく物を選んでみたり、まとめ買いをしてなるべく買い物に行く頻度を減らせるようにした。
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↑すっからかんの商品棚

4月はタイの旧正月(ソンクラーン)なので街のあちこちがそれに向けて飾り付けられたりしてタイ人の皆さんの気持ちも盛り上がっていく頃なのに、正体不明のウイルスのせいで何とも言えない不安感を含んだ空気が漂っていた。

スーパーマーケット内にも祭壇が造られ、いつもだったらお賽銭やお祈りをする人で賑わうのにウイルスを恐れて誰も近付かなかった。

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↑こちらは干支
↓こちらは生まれ曜日
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我々はある日、手持ちの現金ほぼ全てを使って makro(量販店的スーパーマーケット)で買い物をし、帰宅してから長ネギは保存用に刻んでパックに入れることにした。

makro は肉や野菜も1袋に入っている量が多く、それだから安くなっているのだけど、2人の世帯がそこの長ネギを買って刻むとこんなことになる。

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結局私はこの数日後に急遽日本に戻ることにしたのでネギは全てオットに丸投げ。
オットは長ネギが好きなので汁物や卵焼きなどによく入れる。なのでこの大量の刻みネギも時間が経過すれば消費されるはずだった。

しかし!
先日オットが要冷凍保存のバターケーキを買ってきたときに告げられた。

あのネギ、1パックあるけどまだ食べられるかな?


確かに突然6パックの刻みネギが現れたら戸惑うだろうけど、オットの場合はコンスタントに消費できる。
きっと初めのうちは『ネギ♪︎ネギ♪︎』と思いながら食べていたと思う。しかし途中から、コロナ禍がいつ収束するのかわからない不安から、『ヨリミチさんはいつになったらチェンマイに戻れるのだろう』と思って私が刻んだネギを食べるペースが落ちたのだと思う。
そうしているうちにコロナ禍の状況がオットの日常になってしまい、ある意味それを受け入れ『なるようになるさ』という境地に達したらネギの存在を忘れていた・・・ということが想像できる。

それであっけらかんと『まだ食べられるかな?』という発言をできるようになってしまったのでは?

この2年、長時間の停電はなかったはずだから多分ネギは大丈夫だと思うけど、オットのお腹が大丈夫かどうかは何とも´・・・。
取り敢えず『ちょっとだけ食べてみて大丈夫だったら全部食べて下さい』と言っておいた。

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