チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

寝るときに使う物

オットはなかなか寝られない人で、寝付きが悪いし眠りが浅い。
私はその逆で布団に入れば自動的に眠れるし、短時間しか寝なくても眠りが深いのでわりとすっきり起きられる。

なのでどうしてもオットの眠りの悩みに共感してあげることができないのだけど、オットは寝るときに耳栓を使って外部からの音を極力遮断することにしている。
私からすると、そんなものを耳に入れたらそれが気になって眠れなくなりそうな感じがするのだけど、オットはそれがないと音が気になるのだという。
オットの家の寝室は道路に近いというのも原因のひとつかもしれないが、その道路はほぼ限られた人しか使わない道なので、オットの言う『うるさくて眠れない』のは向かい側の家でたびたびやっているパーティーのせいなのだ。この家は、この一角の中では遅くに入居してきた家で、しかもチェンマイ出身者ではない。なのでご近所からは『よそ者』という目で見られる期間が長かったし、それなのに(それだから?)自分の出身地の友達や親戚を呼んで庭で大音量の音楽をかけながら夜中まで飲み食いをするものだからますます白い目で見られることになる。タイは『微笑みの国』と言われるけれど、その微笑みは全てを受け入れる寛容な笑みではなく、呆れとか諦めの笑みもあるわけで、近所の人はその騒音に対して注意をするとか苦情を言うということはしない。それには日本ではなかなか想像もつかない理由があって、迷惑行為をする人の近くには違法薬物や銃のたぐいがないとは言い切れず、そんな人に注意をしたら自分の命が危なくなるというケースもそれなりにあるということ。それなら顔では笑って心で泣き、『うるさ~いっ!』と思いながら布団に入るほうが身のためなのだ。
オットもその騒音の件で2番目のお姉さんに何度か愚痴ったらしいのだけど、いつも言われるのは『何もしないほうがいいよ』ということ。

一昨年にコロナ騒動が始まったときはさすがに向かい側の家もパーティーを控えることとなりオットは安眠できるようになったと言っていたので私は安心したのだけど、今ではコロナ前と同じような状態に戻ってしまったとのこと。

実はオットの悩みは入眠時の騒音だけではなく、朝にもある。隣の家の車庫の鉄扉を開け閉めするときにも結構な音がするのでそのせいで朝早くに目が覚めてしまうというのだ。
これには私も理解を示せる。
なぜならオットの家にも同じ扉が作り付けてあって、とにかく重いし古いので扉を動かすときにはゴトゴトと音は響くし地面も振動するのだ。

しかもオットの寝室は隣の家の車庫の隣。
というか、もともと車庫として使われるべきスペースだったところに増築した部屋を寝室として使っているので、隣の車庫で騒がしくされても文句を言えないという・・・。

f:id:c-m-yorimichi:20220204205101j:plain

左右対称の長屋状態の建て売り住宅の車庫の扉。
貧弱なレールと戸車なので動かすのが大変。

睡眠の浅いオットは自分がまだ寝ていたい時間に隣の人が出掛けることになるとどうしても目が覚めてしまう。でも時間としては朝の6時台なので通勤や通学の人にとってはそれほど早いとも言えない。なので活動する人は普通の力加減で行動するわけで、悪いのは扉の重さと古さなのだ。
それがあるのでオットは寝てから起きるまで耳栓を使っている。

私も日本で耳栓を何種類か買ってチェンマイに持って行き、オットに使ってもらったらメーカーによって使い心地がいろいろだとのこと。
形や硬さもメーカーによって微妙に違っていて、やはり個人個人で合う・合わないがあるらしい。

オットがいちばん気に入っていたのはヨリミチ実家近くのドラッグストアで買った物。
2組入りで500円くらい。
でも素材がウレタン状の物なので使っているうちに形が変わってくるし、毎日使うとなると汚れも気になる。なのでオットは水で洗ったこともあるらしいのだけど、そうするとやはり変質するので定期的に買い換えることになる。
オットは勿体ないからということであまり気に入っていない物もときどき使っているのだけど、そんなことをされると今度はオットの健康が心配になってくる。耳に合わない耳栓を使ったら中耳炎とか、そういう問題が出てくるのではなかろうか・・・。

ということで、先日送った荷物の中に、新しい耳栓を入れておいた。

PVアクセスランキング にほんブログ村