チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

友達付き合い

先日は親しい友人と2年ぶりに会った。
その友人とは、親同士が友達だったので中学生の頃からお互いの存在を知っていたのだけど、学区が違ったので特に接点もなくお互いに『〇〇さん家(ち)の△子さん』というような認識だったものが、受験した高校が同じだということがわかり、入学してみたらなんと同じクラスになっていて、そこから私と彼女の個人的な付き合いが始まった。

同じクラスだったというだけで長い付き合いができるわけではないけれど、その頃から『群れない女子』という共通項があってお互いの全てを共感する(ふりをする)こともなく、かと言って対立したり否定するわけでもなく、ほどよいスタンスで今まで続いている。

この2年近くはコロナ禍ということがあり、私は仕事が関係していなければ自分から出向いて誰かと会うということはなかった。
それは私が直接誰かと会わなくてもストレスを感じない性質だというのもあるし、誰かに会うために外出して、それが親にコロナを媒介してしまうことになるのを避けたかったから、というのが大きかった。
だけど日本では感染者数が少なくなってきたし、私がワクチン接種をして2週間以上経過したから、ということで友達と会うことにした。

彼女とは SNS でも繋がっているので(そして親同士もまだ連絡を取り合っているので)お互いの日常についてもどんなふうだかはわかっていたし、それについてコメントしたり個人的なメッセージのやり取りもしていたので会話するのが久しぶりという感じはしなかったのだけど、やっぱり直接会って言葉を交わすのは気分が違った。
ファミレスでスイーツ + ドリンクバーというオーダーだったのに、最初に飲み物を取りに行ってからおかわりもしないでひたすら喋り続けた。

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そこでひとつの話題になったのが、新型コロナウイルスのワクチンのこと。
打ったとか打たないとか、感染者数が減っているのは接種済みの人が増えたからか?とか、そういう話もしたのだけど・・・

共通の友人の中に反ワクチン派の人がいて、その『反ワクチンの世界』に周りの人を引き込もうとする活動が度を越えるようになってきたように感じる、という話になった。
私はワクチン接種をするかしないかは個人の自由だと思っているので強制的に受けさせるものではないと思っている。それと同じ理由で、反ワクチン派の人は世の中に一定数は存在するものだけれど、そちらに強引に引っ張っていくのは個人の自由を奪っていることになると思っている。
そのとき目の前にいた友人の現住所と職場は東京都なので、接種難民になりそうだった私よりも接種の時期が早く、私は私で住所のある地域の接種会場が縮小されることが決まっていたのに予約が取れず、一時期やや焦っていた。
そういう状況を知ってか知らずか、反ワクチン派の友人から個人メッセージで『ワクチンというものがいかに人類に悪影響を与えるのか』という、そちら側に引き込む目的のような内容のものを送ってきた。そういう意見の発信は、情報を求めている人がいる限り有益なものだと思うけれど、私は『情報』として知識の中に取り込むことはあっても自分自身がそっち側の立場に身を置くことはないと思っている。
なので反ワクチン派の友人が送ってきたメッセージに対しては何もアクションを起こさなかったし(一斉メールのような文章だったので返信しなくても問題ないと判断した)、その人に届くように願いを込めて(?!)ワクチン接種の予約が取れたことや接種を受けたことなどを SNS でリアルタイムで発信していた。
おそらく目の前の彼女は私の意図を理解してくれていて、そのときにその話題を持ち出したのだろう。

それで『(反ワクチン派の)あの人は最近ちょっと激しすぎるよね』ということになったのだけど。やはり友人も反ワクチン派の考えには一定の理解はあるけれど、自分たちはこの年代になったのだから10年後や20年後の副作用を心配するより現時点の流行を抑えるほうに協力したいよね、ということだった。たとえばこれから妊娠出産の可能性があるのならワクチンに慎重になるのはわかるけど、ということも言っており、それは私も共通の認識だった。

その反ワクチン派の友人によると『人々の間でワクチン接種が進んでワクチン被曝をした人が増えると有害物質(= ワクチンの成分)の伝播が発生する』のだそうで、それが地球上の生物にとってよろしくないことなのでワクチン接種を阻止しましょう!ということになっているらしい。

言わんとしていることも解らなくはないが、それならどうしてそんな有害なものを世界中で開発して分配しているの?と思ってしまう。
体内に入ったモノが僅かずつでも体外に放出されて、そういう人が増えれば未接種の人にも伝播する、というところまでは理論的に理解できても、そこから先の話になると感情論で話を進められているような気がしてならない。

私の周りの反ワクチン派はその人だけではないので広い目で見れば日本中、世界中に億に達するくらいのそういう考えの人がいるのかもしれない。

一般的な報道を見ていると、ワクチン接種済みの人が未接種の人を差別することが問題だと言っているケースがほとんどのような気がするのだけど、実際に起きていることとして、反ワクチン派の人が親ワクチンの人を非難するということもある。
もしかしたら、体質や体調の都合でワクチンを打てない人を盾にして反ワクチン派の人は親ワクチンの人を責めることがあるかもしれない。そんなことになったら間に立たされた人は大迷惑だろう。

コロナ感染やワクチンを接種したとかしなかったとかで分断が起こるのは想像の範囲内だったけど、反ワクチン派かそうでないかで分断か起こる可能性があるということまでは想像が及ばなかったね・・・ということで、その話は終わった。

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