オットの2番目のお姉さんの旦那さま(Aさんとしておく)は典型的なタイ人気質というのか自由な人で、私がチェンマイに滞在しているとチョロチョロ様子を見に来る。
Aさんはカタコトの日本語を喋るので、コミュニケーションをはかるのは問題ないので変にドキドキすることはないけれど。
(オットのお兄さんはタイ語オンリーだったので言いたいことが伝えられなくて大変だった。)
それでAさん、ときどき私にお土産のリクエストをする。
最初はホタテ貝柱の干物。それも外装パッケージではなくて、その中の個包装のパック(中身入り)をひとつ持って来て『ヨリミチちゃん、今度チェンマイに来るときにコレを買ってほしいね~。ヨリミチちゃん、日本人だから売ってる場所わかるでしょ?』と。
コレと言われても、透明の個包装のパックで・・・。かろうじて何かが印刷されている文字があったので、それを頼りに検索して外装の目星をつけた。
だけど日本に戻ってから私の行動圏内で探してみても、それらしきものは見つからなかった。もしや、私がほとんど行くことのないデパートで売ってるのか?
でも、あるかないかわからないホタテの貝柱を探しにデパートに行くのもどうかと思ってわざわざ出向くことはしなかった。デパートには行かなかったけれど、近くのスーパーマーケットではホタテ貝柱のおつまみを少し買っておいた。ホタテは地味に高いのでそれまでオットに渡したことはなかったのだけど、お姉さんの旦那さまから頼まれれば仕方ない。
そしてタイに行くときの空港で念のため(?)と思って立ち寄った免税店で、Aさんのお目当てのホタテを見つけてしまった。彼がもったいぶって小袋を持ってきたのはここのホタテだったのか。
高い物の免税で、結局高かったのだけど、見つけてしまったので1袋買って飛行機に乗った。
で、チェンマイの家に着いてからオットに『Aさんから頼まれたホタテ、これなんだけど、空港で売ってたやつだから高かったんだよね~』と言って他のホタテも出しながら話したら、高いのは自分(オット)の手元に残すと言って、スーパーマーケットで買った安いほう(と言ったってそれなりの金額)をAさんに届けると言うオット。
私はどちらでも良かったのでオットの言うように分け、高いホタテをオットが食べたのだけど、『う~ん、そんなにおいしくない』と言い出す始末。半生っぽいのがオットの口に合わなかったらしい。欲をかくからそういうことになるのだ。その後もちろんわたしがお高いホタテを堪能させていただいた。
まあ、AさんはAさんで安いホタテでもまあまあ喜んでくれたから良かったけど。
そして別のとき。
何かの用事でAさんが家に来て、『ヨリミチちゃん、今度日本に帰ったらこれと同じシャツ買って♪︎』と言って、古いポロシャツを差し出した。
それはどこのメーカーの物だかわからないシャツで、地方のイベントのプリントがしてあるのできっとどこかの団体がイベント用に作ったものだと想像できた。
Aさんはその繊維の質感が気に入ったとのことで、日本ではよくある吸湿発散の良いといわれるもののようだった。
これもかろうじて健在だったタグとボタンの模様などを手がかりに、ネットで探すことにした。
だけど手元にある実際の布とネットの画面で見る生地では同じなのか違うのかの判断がしづらく、何度も諦めそうになった。
なんとなくコレかな、というのはいくつかあったが。
最悪の場合は『なかった』と言えばすむことだし、『なかったので違うシャツを買いました』でも良いかもしれない。
そんな感じでユル~く探していたら、画面にどこかで見たようなマークが。これ、何だっけ・・・と思ったら、あの見本のシャツのタグに付いているマークだった。
これはもしや、同じシャツかも!
と思って取り敢えず1枚購入。
Aさんからのリクエストは『胸ポケットがついているシャツ』ということ。
サイズはLL。(見本のシャツと同じサイズ。)
確証はなかったけれど、一応それをチェンマイに持って行ったら正解だったし、金額としても困るようなものではなかったので、また頼まれてもいいかな、と思った。
でも、そのときでもLLで大丈夫かしらというような体型だったAさん、それからも成長中。
↓何年か前(シャツをあげた頃)
↓それから何年か後(わりと最近)
もうシャツを買えるお店は見つかったのでまた頼まれてもよいのだけど(毎回これと言ってくれればむしろラク)、このシャツのサイズはLLまでしかない。
Aさんの成長具合では、きっともうLLではキツキツなはず。
Aさんがダイエットしてくれるかシャツのメーカーがサイズ展開を広げてくれるかしないと、この先お土産にできないのが小さな悩み。
・・・だったのだけど、その後5Lまで販売するようになった。
なのでAさんにダイエットをお願いしなくてもよくなったのだけど、それってAさんの健康のためには・・・どうなの?って感じ。