多くのタイ人と同じようにオットはサーモンが好きなのだけど、サーモンは輸入物のため他の食材に比べて割高だし、外食でちょっとだけつまむとしても庶民は躊躇してしまうような金額。
チェンマイはタイの海岸線から700キロくらい内陸に位置しているためそもそも海水魚の流通量自体が少ないし(海岸線だけの話をするならミャンマーのマルタバン湾のほうが近い)、昔は輸送方法も限られていたのでチェンマイで食べられる海水魚は小魚の干物とか調理済みの魚を1日かけてバンコクなどから車で運んできたものとか、鰆の切り身をカッチカチになるまで干して運んできたものくらいだった。
それではチェンマイの食卓に魚がまったく上がらないのかというとそうでもなくて、池や川で養殖される肉厚な淡水魚(プラーニン)とかナマズや雷魚がある。それらを煮たり焼いたり揚げたり。
さてさて、先日鮭の切り身を焼いたものを扱っているスーパーマーケットに行ったオットはちょっとお得な(ような)アラを焼いたもののパックを買った。きれいな形の切り身よりは少し多く入っているだろうと期待して買うのだけど、実際の量はナゾ。
金額は1パック129バーツ。
それを午後に買ってきて、オットは翌日の昼食にすると言っていた。
それまでは冷蔵庫に入れておくのだけど、食べるときにどうやって温めるか。
電子レンジだとラクだけど室内に匂いが篭るし魚も少し生臭くなる。
フライパン(中華鍋)で焼くとなると、タイ人はものすごく油を使って揚げ焼きのようにするのであまり健康的ではないし、油や鍋の片付けも手間になる。
そこで私は思い出した。
たしか魚を焼くときに使えるホイルをキッチンの引き出しにしまっておいたはず。
オットにそれを伝えたら、『引き出しに入っていない』と言う。もう少し話をしてみたら、近くの壁で雨漏りがあったので、そのときに引き出しの物を別の場所に移したかもしれないということだった。
ホイルの話をしているときにオットは『それで魚を包むの?』とか『油は使うの?』とか言っていたのだけど、ホイルが見つかれば箱に写真があると思います、と言って話を終わらせた。
翌日、無事にホイルを発見したオットは写真を見てフライパンにホイルを敷き、サーモンを温めた。以前私がそうやってサーモンを温めたときにオットは見ていたはずなので、それを思い出したのかもしれない。
それで食事の支度ができたと自慢げに写真を送ってきた。
↓フォイルはこちら
↓スープはコレ
たまごスープに乾燥わかめを in
やっぱりスゴい、日本の調理アイテム。
庶民にサーモンはちょっと高いけど、これで健康が保たれるのならたまには食べてほしい。
フィッシュオイルのサプリメントを摂るより心身ともに健康でいられそう。
過去にチェンマイからJリーグの選手になった人がいるのだけど、日本到着時のメディカルチェックで『ほとんどの面で問題ありませんが、海水魚と乳製品の摂取が不足気味です』という診断結果が出たとのことなので、やっぱりチェンマイで標準的な生活をしているとそうなるのだろう。