先月あたりから同僚とスケジュールや得意分野の調整をおこなって、今月は生活に足りるくらいの収入がありそうだったオット。
しかしバンコクでの新型コロナウイルス感染者数は減少傾向を見せず、むしろバンコク近郊を含めた各地でクラスターのようなこともしばしば起こっていたし、コロナに関する報道や注意喚起に対する慣れのような気持ちなのかソンクラーン(タイの旧正月)が近づいてきた浮かれの表れなのか、ここ数日でタイ全土で急激に感染者が増えてしまった。
チェンマイはチェンマイで感染者ゼロが3ヶ月目に入ったという気の緩みがあったのか、この2~3日で感染者数が跳ね上がった。でもコロナは感染しても無症状ということもあるので、感染者は常にいたけれど無症状の人ばかりだったので検査まで辿り着かなかったということなのかもしれない。
それはともかくとして、チェンマイの一昨日と昨日の感染判明者はこんな感じ。
↓
4月8日 36人
4月9日 148人
タイのいくつかの県では『特定の県から来た人は到着後14日間の自主隔離を要請します』とか『パブやバーの営業を禁止します』などのお達しを急遽発令したり、『長距離バスのチケットは無料で払い戻し可能』というバス会社が出てきたり。
だけど4月10日から15日までの連休で帰省や旅行をする人には『県をまたいだらその県で14日間の自主隔離』なんて無理な話。
タイ政府も今更ソンクラーン休暇を撤回し、平日にします、なんてことは言えないし、それぞれの県で最善の対処をしてください、くらいのことしか言えなかったのだろう。
それでチェンマイ県は大きなホールのある会議場を急ごしらえの療養施設にすることにして、ベッドを大量に並べた。
基本的には重症以外の感染者が療養することになるらしい。
↓中央の通路を境に、右が女性、左が男性
↑ベッド1台に枕、掛け布団(?)、机のようなものがセットされている。
個人個人の区切りはないし(それともこの後設置されたのか?)、シャワーやトイレはどうなっているのか。食事は配給があるのかもしれないけれど、何日間も滞在するのなら着替えや洗濯も必要になってくると思うのだけど、そのへんはどうするの?
世間がそんな状態になってしまったのでオットの会社も他県から来るお客さんにどのように対応するかを話し合い、お客さんの意見も聞いた上で予定どおりの人、キャンセルの人、ギリギリまで考える人、などいろいろなパターンが発生することになった。
オットの場合、現時点で仕事の半分がキャンセル。残りは未定。
収入が減るのは痛いけれど、万が一コロナウイルスに感染してしまったらあの会議場のベッドで隔離生活を送らなければならない。
オットは普段でも睡眠環境に神経質なのに(ほんのちょっとの明かりが気になるとか、時計の音がうるさいとか)、あのベッドに送り込まれたら不眠になって別の病気になってしまいそう。
オットの仕事柄、他県からのお客さんにアテンドするのは避けられないことなのだけど、世間の状況次第では仕事の節目節目で会社から14日間の自宅隔離を指示されるかもしれないし、仕事があってもなくても何かしらの悩みはついて回るような状態で。
オットもあのベッドの写真を見たことで、収入への執着よりも自分の健康が大事だというふうに思ったようで、いくつかの仕事が消えてしまったけれどあまり落胆はしていないようだ。
タイで接種可能なワクチンはシノバック(中国製)かアストラゼネカ。
どういう理由なのかはわからないけれど、シノバックのワクチンは60歳以上の人と未成年には使わないとのこと。
そしてアストラゼネカは血栓症と何か関係があるかもしれない。
そういうことを考えるとワクチンを打たないという選択も人によっては有りだと思うけど、オットの場合はそうも言っていられない。
だけどワクチンだって今はせいぜい重症化を防ぐくらいの効果であって、かからない、発症しない、他人にうつさない、というものではない。
コロナ撲滅が無理なのだとしたら、飲み薬で対処できるようなレベルになる日が早く来てほしい。