オットの友人の日本人男性、最近彼女ができたのだとかで生き生きしているらしい。
その人は私も知っている人でしばらく会っていなかったのだけど、チェンマイに滞在していてもゴルフをするわけでもないし、趣味のようなものがほしくて自転車を買ったと言っていたなぁ、というのを思い出した。それと、だいぶ前はタイ語を習っていて文字も書けるようになっていた。
もともと好奇心のある人のようで、タイ以外のアジアの国にも小旅行に出掛けたりしていたのだけど、コロナ禍前にひととおり行ってしまったようでこの数年は旅行の話も聞くことはなかった。
それが最近、ちょっと用事があってオットと会ったのだけど、オットが言うには元気が出たみたい、だと。その原因を探ってみたら、実は彼女ができたと打ち明けられたとのこと。
その人の過去は知らないけれど、私がチェンマイで知り合ってから抱いていた印象はとても温厚な、誰とでもうまくやっていけそうな人。
でも逆から考えると、過去に何かしらのしくじりがあって、そこで得た何かによって温厚になったのかもしれない。
私はその人に彼女ができるのは悪いことではないと思っている。
しかし私が案じているのは年齢差と状況。
オットが仕入れた情報では彼女は大学を出てすぐくらいの年齢だそうで、住んでいるのはチェンマイの隣の県、チェンラーイ。隣の県だといっても車で4時間くらいかかる位置関係。頻繁に会えるわけではないし、普段どのように過ごしているのかも目にすることは難しい。
友人が彼女と知り合った経緯はわからないけれど(オットはなぜそこを聞いてこなかったんだ・・・)、友人は古希を過ぎたところ。何年か前からチェンマイに腰を落ち着けて悠々自適に過ごしている。
金銭援助の意味合いが大きいと割り切って交際しているのならよいのだけど、友人が相思相愛だと思って(そこを目指して?)交際しているのだとしたら、これほど怖いものはない。
単純に考えて、彼女が友人のお金を目当てでお近づきになっているとすれば、彼女は『あと10年くらいで彼の財産が丸々手に入るわ♪︎』と思っているかもしれない。10年経っても彼女は30代前半。そこから自分の人生を再構築することはできる。たとえば新しい仕事を始めるとか、新しいパートナーをみつけるとか。
この2～3年の間に、タイ人女性の間で日本人の年金額や配偶者の遺族年金の話が話題になっているケースがあり、仲良しどうしではSNSなどで情報共有がされているもよう。私もオットのお姉さんから『ヨリミチちゃんは60歳になったらネンキンがあるんでしょ～?』と聞かれたことがある。現実問題として、私が年金受給年齢になる頃には更に受給開始年齢が上げられているのだろうし、金額だってどんなものだかわからない。ひとまずお姉さんには『私のお父さんやお母さんは年金で暮らせるけど、昔とはシステムが違うしこれからもルールが変わるから私のときにはきっと少しだと思います。』と答えておいた。
そんなふうに日本の年金事情を小耳に挟んだタイ人は自分にも分け前が来ないかと期待したり、どうにかして権利を手繰り寄せようとする人がいるのも事実。
なので友人の彼女もそういう下心があったら・・・と心配になってしまう。
単純に彼女に貢ぐかたちで全てが完結するのならまだよいとして、私が心配しているのは彼女には地元に本命の男性(または仲間)がいるのではないかということ。
タイは微笑みの国だと言われているけれど、微笑みというのは怖いもので、その裏には何があるかわからない。
チェンマイのフリーペーパーでもときどき記事になっているけれど、女性と一緒にいるときに突然見知らぬ男性が出てきて『俺の彼女に手を出すとはどういうことだ!』と激昂して発砲するとか、いつも至れり尽くせりで優しかった女性に『お金はもうありません』と言った瞬間に手のひらを返され、家も車もお金も取り戻せず(もちろん女性も戻らず)一気に困窮生活に、とか、そういうことがある。
友人だってそういう事例を知らないはずがないのだから、大丈夫だとは思いたいけど・・・。
オットによると、友人はゆくゆくは新車を買いたいと言っているらしい。
あ～、心配。
ちなみに、日本でいう『おしどり夫婦』のようなことをタイでは『パートンコー』という。パートンコーというのは小麦粉をこねて油で揚げたパンのようなもの。2個が1個になったような、1個が2個になったような形なのでずっと一緒にいる夫婦やカップルのことをそう言うらしい。
友人は彼女とパートンコー人生を歩めるのだろうか・・・。
↑このパートンコーは長いけど、短いスタイルもあり、お店によって形はいろいろ。豆乳屋にはだいたいパートンコーも置いてある。
