チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

手持ちのお金は減ってしまったけれど、精神衛生上よい

先日は初めて国際送金なるものをした。
10月25日の投稿で書いた Transfer Wise を使って。

私だって金銭的に余裕のある生活をしているとは言えない状態なのだけど、オットはそれ以上にカツカツで、とにかく収入を得る手段が皆無に等しい状態で。先週は2日ほど仕事があったけれどそれだって入ってくるものはたかが知れているし、次の仕事の予定は未定。
春にあった政府からの支援金とかそれ以前のちょっと大きな収入を考えてみると、そろそろそれらを使い切ってしまうのではないかという頃。
オームシン銀行から低金利の融資を受けたけど、この先の定期的な収入のあてがないことを考えると、それの返済が再来月から始まるのでそちらの口座に手をつけることはなるべく避けたい。

タイ政府が発表している入国条件下で、私は入国申請をしてよい者ということになるが、現状では申請する時点で航空券の予約や入国後の指定宿泊施設の予約などをしておく必要があり、最低でも数十万円が必要。しかもそれだけお金をかけても入国許可が出るかどうかはそのときの運によるところもある。
なのでもう少し条件が緩和されるのを待っているところなので、今すぐに渡航のためのまとまったお金がないと困るというわけではない。
でもいつ状況が変わるかわからないのでお金の準備が必要だということには変わりないが。
それで、今そこまでお金をかけてタイに行く必要があるかというとそうでもない状況なので、ひとまずオットが日常生活を送るためのお金を送ることにした。

私たち夫婦は基本的に財布は別で、お互いの正確な収入は知らない。一因として、収入で得られる通貨が違うというのがあるかもしれないけど。で、私がタイに滞在すれば私が個人的に買う物以外はオットがだいたい払っているし、オットが日本に来たときは私がだいたい払う。
そうは言ってもオットが開店休業状態なのは明らかな事実なので金銭的支援に踏み切った。

タイは政府発表のコロナウイルスによる死者数は2桁中盤でこの半年くらいは増加していないのだけど、その裏で生活困窮が理由の自殺者数が増えている。オットの同業者も春先に1人そちらの道を選んでしまった。
オットの2番目の姉の家は収入よりも借入額が多いのだけど、家には畑があって食うには困らない。一方オットは借り入れは上記のオームシン銀行だけだけど、食べ物は必ずお金を払って手に入れるしかない。
結局、どんな状況になっても生きていくためにはお金よりも食べ物がなければ始まらない。
なので食べ物を得る手段(収入)が閉ざされかかっているオットには、静観して努力を促す(たとえば、副業を提案するとか)よりも支援がよいと判断し、送金することにした。

f:id:c-m-yorimichi:20201106182513j:plain
↑この TransferWise については後日記事にする予定。

送金が無事に終わり一息ついたところで、日々オットの食生活や精神不安を心配しながら、送金するべきかどうか悩んで悶々として過ごすよりも、多少の送金をしてお互いに穏やかに過ごすほうが今は心身健全にいられるな、と思った。
なけなしのお金を振り絞ってタイに行ったとしても、オットと私が同じ場所にいるという状態になるだけで、一緒にいるからといって収入を得られるわけでもないのだから。

今週末オットは同窓会があって、参加費が数百バーツかかるのだけど、タイ人は見栄っ張りだから『仕事がなくて払えない(払いたくない)ので行きません』とは言えない。実際、オットの仲のよい友達のひとりは出欠表明を引っ張った挙げ句『用事があるので行きません』と返事をした。なのでオットも心の内で葛藤があったようなのだけど、これで堂々と(?)参加費を払って同窓会を楽しんでほしい。

PVアクセスランキング にほんブログ村