チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

叔母のために帽子を作りたい

親戚の叔母は2年ちょっと前に癌と診断され、その時点では手術ができないレベルにまで進行していたのでひとまず治験に申し込むことになった。
そこで運良く対象者の枠に入ることができ、通院や定期的な入院を経て体調はかなり改善された。
最初に診断されたときは既にかなり痩せた後で、これからどうなってしまうのだろうと思ったほどだったのに、最終的には元の体型くらいに戻った。
私は医療の話は全然わからないし、親族ではあるけれど家族ではないから少し遠慮して詳しいことをあれこれ訊いたりしなかったのだけど、今年に入ったあたりで治験は終了という運びになった。
治験の間は病気による体力の低下や薬の副作用などで本人はキツかったと思うのだけど、それよりも徐々に体調が回復しているのを実感できていたようで、かなりポジティブに過ごしていた。今は薬にもいろいろな種類があって、叔母が使った薬は脱毛の副作用はなかったとのこと。

それが、治験が終わっていくらも経たないうちに他の癌が見つかった。
病院によれば先の癌とは別の流れで発生したと推測されるのか、これは治験の続きで、という扱いにはならないとのことだった。なので叔母は切除手術を受け、その後は抗癌剤治療ということになった。手術はうまくいったし、その後の経過も悪くなさそうなので安心しているのだけど、今度の抗癌剤は脱毛の副作用があるという。今はシャンプーするたびに髪がごっそり抜けるし、食事の支度をするときにも髪がパラパラ落ちるのが気になっているそうで。
それを聞いた母が買い物のついでに頭にかぶるネット(昔おばあちゃんがかぶっていたような物)を買って来た。そして私には小ぶりなスカーフない?と言う。さすがにスカーフはないけど、そのくらいの布ならある。あれは大盤ハンカチだったかな?

だけどそんなことを言われたら、モノを作る仕事をしている私は叔母のためにオシャレなヘアキャップを作りたくなってきた。
美形な叔母にはそのへんの帽子よりはちょっと凝ったものをかぶってもらいたい。
さっさと手元の仕事を片付けて帽子製作に取り掛かろう。

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