チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

水道のコックx1、蛇口x2、樋の小穴の修理を頼んだらどうなったか (2)

前回の続き。

工事人に連絡をした翌日。

オットから午前中の早い時間にLINE着信があって、すでに工事人と話をしたもよう。交換パーツ代を含めて1600バーツという見積もりとのことだった。

この先の収入が不確定なオットはその金額を惜しいようなことを言っていたが、万が一自分で作業するとしたって、壁を壊した弾みで水道管を無駄に傷つけ、大々的な工事が必要になってしまっては元も子もない。餅は餅屋ではないけれど、家の修理はその道のプロに任せるべき。

・・・という話をまたオットにした。

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そのとき工事人はどこにいたのかというと、必要なパーツを買いに行っていた。そんなことまでしてくれて1600バーツ(約5600円)なら高くはないだろう。工事人の時給として考えればタイでは割高に感じられるが、それまで水漏れ(その事実と音)に悩まされ、普段から不眠に悩んでいるオットがますます眠れなくなっていたのだから、そういうものから解放されるとなれば高くはないと思うのだけど。

買い出しから戻った工事人は手際よく作業を進め、シャワーに繋がっているコックの交換、水道管の繋ぎ直し、足元の蛇口の交換、それと外の水場の蛇口の交換をした。壁のタイルもセメントか何かで埋めたよう。

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それから雨漏り箇所近辺の樋の修理。

ここは増築部分で、裏の家もおそらく同時期に工事をしたようで、それぞれから延ばした増築屋根の先で1本の樋を使うかたちになっている。そしてこの樋の直下が裏の家との境の壁になっている。つまり樋の下を通ることはできない。日本では考えられないスタイル。戸建て住宅をお互いに増築して壁と樋を共用にするなんて。つまり頼りない壁1枚を隔てた向こう側は赤の他人の家になっている。戸建てなのに戸建ての意味なし状態。壊れたりしたら修理代はどういう分担にするのかも最初から話し合われていないもよう。今回はとにかく、こちらの家に雨漏りがするのでそれを解決するべく工事人を呼んだのだけど、あっちの家は雨漏りとかの不具合はないのか謎。

で、身軽な工事人が屋根に登って樋を見てくれた。劣化による腐食箇所にはパテで対応。ただしパテは1年くらいしかもたないらしい。

そして樋周りの掃除もしてくれた。

これで多少は雨漏りが軽減すると良いのだけど。

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屋根に上った工事人は2階の屋根の上にアナログテレビ用のアンテナがあることに気づき(というか、隣の家の工事をした時点でそれはわかっていたのかもしれない)、オットにそれを使っているのかどうかを尋ねた。

実はオット、何年か前にアナログテレビは処分したのでアンテナの始末に困っていた。タイも時期によっては暴風雨があって、しばしばそのへんの大木が折れたりする。もしも自分の家のアンテナが折れて近所の家を傷つけたりしたら修理代やお見舞いが必要になるし、そんな事態になったら自分の家の屋根瓦だって剥がれているかもしれない。そうなったら自宅も修理が必要。だけどアンテナ撤去だけのために作業人を呼ぶとしても何百バーツかのお金がかかるし、そこで事故なんかが起これば大変なことになる。・・・と、神経質なオットはいろいろと最悪パターンを想像してしまっていた。

そんなところに現れた(というか、こちらで呼んだのだけど)工事人。

彼はあのアンテナを欲しいとのこと。

オットもそれを外すことを熱望していたので需給のバランスが取れ、コトのついでに外してもらえることになった。
工事人としてもきっと前から目をつけていた物だったのだろうし、願ったり叶ったりというところではないだろうか。

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そんな危険な作業をしてくれたのに料金は朝に言っていた1600バーツのまま。

水道は使い勝手が良くなった(しかも今後の修理もやりやすくなった)し、アンテナまで撤去されてオットの心のモヤモヤが晴れたし。

オットは全てが終わってからお姉さんに事の顛末を報告した。
お姉さんが言うには、その料金は庶民には安くはないけど内容を考えれば高すぎるものでもないと。
一応これでオットも納得しただろう。

めでたしめでたし。

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