先月ピッサヌロークに行くということになったときに、オットが『飛ぶ空心菜があるよ』と言うので『料理する人がお皿に飛ばすやつ?』と聞いたらそうだという。
少し前に日本のテレビでバンコクの空飛ぶ空心菜炒めを見たのでそういうのを想像していたのだけど、ピッサヌロークのは違った。
調理台から特設ステージ(?!)に飛ばすのだ。
お店は駅方面から向かうとナイトバザールの終わりあたり。着いたのは19時頃でちょうど夕食どきだったのだけど、お客さんは3組程度。観光シーズンでなければこんな感じなのかな?
席に着いたらお店の男の子がメニューを持ってきてくれた。
私が頼みたいものは、空心菜炒め、エビ炒飯。オットは卵焼き、エビのフリッター、白米。
メニューは写真付きで英語とタイ語が書いてあった。
食べたい物が決まっていた私たちはさっさと注文を済ませたのだけど、よく見ると、メニューに書いてある料金がなんかヘン。炒飯が40バーツなのに空心菜炒めが70バーツ。他のメニューも余程のことがなければ40バーツくらいなのに、なぜか空心菜炒めは70バーツ。名物の空心菜炒めは量が多いのか??
注文後、奥から出てきたお店の女性が私たちに『何になさいますか?』と英語で話しかけてきた。どうやらまだオーダーしていないと思ったようで。するとオットが『僕はタイ人だよ。もうオーダーしたけど、タイ語のメニュー持ってきてくれる?』と言ったら女性はびっくり。苦笑いしながらタイ語メインのメニューを持ってきた。
そこには、『空心菜炒め - 40バーツ』!!
さっきのメニューは外国人料金だったのだ!!
外国人ならガイドブックか何かを見てお店に来て、ほぼ確実に空心菜炒めを頼むので、そこだけ不自然な金額にしてあったということ。
なんか子供じみているというか、わかりやすいというか・・・。
オットは『空心菜、タイ人価格にしておいてね!』と言っていたけど、最終的にどうなったかは定かではない。
で、まわりのテーブルを観察してみると、料理が出てくるのが遅いような。
私たちのところも、しばらく待ってからエビのフリッターと卵焼き、白米が出てきた。
それからエビ炒飯。ゆっくり食べて、エビのフリッターがなくなりそうになった頃に『空心菜炒めまーす』ということになった。
私は調理台の脇に行って、スマホを構える。ステージの上にはお店の男の子。客がステージに上がることもできるのだけど、わたしは撮影したかったし、受け取れなかったら大変なので男の子に上がってもらった。
そして撮影。
空心菜炒めはものの1分でできる。
炒めあがったところで調理人が声を掛け、フライパンをしっかり持って・・・
空心菜が FLYING!
撮る側もその瞬間を逃すまいと必死!
しかし!
受け取る側の練習不足で(と男の子が言っていた)空心菜のほとんどが皿の外へ!!
調理人が『ごめんね』のような表情をして、2皿目の空心菜炒めを作り始めた。
今度は飛ばさずに提供してくれるようだ。
かくして、私たちのテーブルには『空を飛ばなかった空心菜炒め』が運ばれてきた。
量は普通。
もしかしてあの70バーツっていうのはショーの失敗で消費された材料費も含まれてるってこと?!
こんなときにオットのお姉さんだったら『伝票見せてちょうだい』と言って出てきた料理と金額のチェックをするのだけど、オットは小心者・・・いやいや、見栄っ張りなのでそんなことはせず。
言われるがままにお金を払ってお店を後にしました。