チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

髪型騒動

年末の時間がないときに慌てて髪をセルフカットしたのだけど、もうちょっとで終わりというところで時間切れになってしまって実に中途半端な状態で年越しをすることになってしまった。
それはいいとして、その原因となったオットのお姉さんがダメ出しをするものだから、私に対して『セルフカット禁止令』が出され、それに加えて髪を伸ばせと言われてしまった。
お姉さんが約束の時間を守らないからドタバタになってしまって時間がなくなったというのに、まるで私の手が不器用だと言わんばかりの口調で『あなたは先生じゃないんだから切っちゃだめよ~』なんて。

それに同調するように、オットも私に髪を伸ばしてくれと言い出した。半年前は短いのもいいね、なんて言っていたのに。

私は1ヵ月に1~2回自分で髪を切るのが楽しくなってきたところだったし、今度はどんなふうにしようかな、とか、考えるのも楽しかった。でも長くしてくれと言われてしまった・・・。そこでちょっと考えた。

ひょっとしたらオットは私の髪は短いほうが似合うと思っているかもしれない。
でもタイでは髪の短い女性は少数派で、『心は男性、でも体は女』という人の象徴っぽいところもある。なのでオットが傍目には『あの人の奥さんはオナベ』というふうに見える場合もあり、オットは自分の世間体や世間の目が私のことを完全な女性ではないと認識するのを避けるために髪を伸ばしてくれと言い出したのかもしれない、という結論に至った。

タイにはいろんなジェンダーの人がいて、かなりオープンに生活している。航空機のキャビンアテンダントだったり、飲食店の店員だったり。利用者も彼らの存在は認めていて、ごく普通に接しているので『そういうものなのかな』と思っていたのだけど、案外そうでもないらしい。他人の家族だから認めているのであって、自分の家族にはそうなってほしくないと思っているタイ人のほうが多いようで。

郷に入っては郷に従えという文言のとおりに、ここはオットの世間体を保つためと世間の皆さまが私への誤解をしないように、髪を伸ばそうかと思い始めている。
しかしこの年齢になって髪を伸ばすことになるとは。せっかく一昨年それなりに短くしたのに。
これはタイのお国柄だと思うしかないのだろうけど、時代が変わってショートヘアの女性もノーマルな女性として認識されるようになったらまた切っちゃうかも。

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