チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

出発前の関門クリア(後編)

ビザ申請当日。
予約時間に遅れるわけにはいかないのでやや緊張しながら現地に向かった。予約を一旦キャンセルして取り直したのだから、ここでしくじるわけにはいかないのだ。
ホームページには『混み合うことが予想されます』と書いてあったが私が大使館に到着したときは順番待ちをしている人は2組くらいで、ほとんど待ち時間なしで呼ばれてしまった。
実は申請書に書き方がわからない(覚えていない)箇所があったので、大使館の記帳台の見本を見ようと思っていたのに、見本自体もなくなっていた。こうなったら提出時に係員に聞いて書くしかない。
ということで、申請書の2箇所は窓口で係員に尋ねて、書くべきことを教えてもらった。
提出した書類を確認され、その時点で足りないものはなかったようなので一安心。オットの古いパスポートでも大丈夫だった。でもひとまず受け取ってくれただけで、まだクリアできたとは言えない。私のビザが発給されるまでは気を抜けないのだ。
しばらくすると、私が前回取ったビザに気付いた係員が『どうして前回はタイでビザを延長しなかったのですか?』と聞いてきた。
どうして、も何も、前回の日本出発前にタイでのビザ手続きについて明確な情報がなくてある意味条件が揃わなかったから申請できなかった(しなかった)わけだし、それ以前に東京で申請できるビザは90日間の滞在用なのだから一般的に考えれば90日以内に帰国する往復航空券を買うでしょう。それであなたの国の入国管理局が『そのビザが失効しなければタイ滞在の配偶者ビザの申請はできません』という規則を提示しているのだから、日本人としてはそこで非常に困惑するわけですよ。帰国便の予約をしてあるのにそれ以降じゃないと次のビザが発給されない、しかももともと持っているビザの失効翌日から1カ月しないとビザの本許可がおりないなんて、それを現地で知らされてもどうするとこもできないのですよ。余程のお金持ちなら帰国便のチケットはキャンセルして滞在を延長するかもしれないけれど、小市民は日本に戻って仕事もしなくちゃならないし。せめてそのルールを日本のタイ大使館のホームページに載せておいてくれればこんな二度手間になることはなかったのに・・・などなど、大使館の職員に言いたいことは多々あったが、とりあえず『帰国便の日付けを変更できなかったので現地の入国管理局のプランを実行できなかったのです』と伝えた。はぁ。
そうしたら係員は私に紙を1枚差し出し、『それではその理由をこれに書いて下さい』と言う。しかも英語で書けと。
まあ、私も係員には簡素な答えしか言わなかったのである意味助かったという面はあるのだけど、そのことを3行ほどたどたどしい英語で書いた。
それを窓口に出したら受取日の説明に入った。
どうやらあの英語で用事は足りたらしい。

それでも受け取り日までの間に大使館から連絡が来ないか心配で、結構緊張しながら過ごした。
申請時に『発給は○日になるのでその日以降に来て下さい』と言われるのだけど、私は他の都合もあって、その翌日に受け取りに行くことにしていた。でも大使館からの緊急連絡のようなものはなかったので、おそらくビザは発給されたのだろうという安堵感はあった。

そして10月某日、ビザを受け取りに行ってきた。
前回も受け取りのときはほとんど待ち時間なしだったのだけど、このときも天気が悪いせいもあってか館内に入るとすぐに受け取りの窓口に案内された。
係員は私のパスポートを取り出すと、『タイで必ず延長して下さいね~』と言いながら私に返してくれた。
一応無事にビザが発給されたというわけだ。

それにしても『必ず延長して下さい』の意味はよくわからなかった。
今回のビザでは帰国便を予約してある日までの滞在ができないので延長して下さい、の意味なのか、申請時に質問された『前回どうして帰って来たのか』の路線で考えられることとして『タイで滞在ビザを取ってくれれば東京の大使館の仕事が減る = 自分たちの負担が軽くなるから』という意味なのか。
どちらにしても、在東京タイ大使館とチェンマイにある入国管理局の業務はそれぞれバラバラで、情報を共有しているわけでもなく、ド素人の一個人が利用するには下調べや準備、対応の方法など結構面倒くさいものがあるなぁ、というのが率直な感想。
せめて在東京タイ大使館は日本にあるのだから、もっと細やかな対応をしてもいいと思うのだけど・・・。

とりあえず、ビザは無事に発給されたし、その後の歯科治療も順調に進み、それから風邪はひいてしまったけれどどうにか出発までには治まってチェンマイに飛ぶことができたのであった・・・。

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