チェンマイよりみちの記録

タイ・チェンマイに寄り道する人生を選択した個人の記録です。私、ヨリミチ(仮名)が日本やタイからお届けします。

タイの水はどのように危険なのか

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注) 画像と本文は関係ありません

海外旅行をするにあたって調べものをしていると、ガイドブックやパンフレットによく『水にご注意』などという文言が出てくる。
海外では必ずミネラルウォーターを飲みましょう、という感じで。

これは旅行先の水道水が飲用に適していないのに生野菜を洗う水が水道水だったとか、飲み物に入っている氷が水道水で作られたものだったとかでお腹を壊してしまうことへの注意喚起だと思うし、わたし自身もそういうものだと思っていた。

しかし最近あるフリーペーパーを読んで、体調を崩す原因がそれだけではないことを知った。

それは・・・

ミネラルウォーター。

ミネラルウォーターそのものが危険というのではなくて、ミネラルウォーターは傷みやすいので、一旦何かの雑菌が入ってしまうとすぐに菌が増殖するということ。
なのでいくらミネラルウォーターで野菜を洗ったとしても、中途半端な洗浄だと時間が経ったら危険度アップとなる。
それと、家庭の製氷器で作る氷もミネラルウォーターだと結構危険なようで、冷凍庫の温度次第では菌が増殖するらしい。

そこで思い出したのが、先日食事をした半屋台の店。
タイではお店が大きなクーラーボックスに氷屋さんから買った氷を入れておいて、そこからお客がセルフで氷をもらって飲み水を用意するというスタイルがよくあり、先日のお店もまさにそれだった。
なのでクーラーボックスの蓋を開けて大きなスプーンで氷を掬ったら、氷に2ミリくらいの羽虫がくっついていた。まあ、こんなことはよくあることだし蓋がガバッと開くのだから虫だって入ることはあるだろう。なのでまた別の場所から氷を掬ったら、またしても虫。え?と思ってよーく観察してみたら、かなりの確率で氷に羽虫が付いている。
時刻は午前11時。この店は朝から賑わうような店ではないし、虫だって午前中からブンブン飛び回ってはいないはず。近くに肉屋やゴミ置き場があるわけでもないので、どこかの虫が朝からクーラーボックス目がけてやって来たというストーリーもまず成り立たない。
考えてみると、このお店は夜はお酒を出す商売をしている。客席と氷はアウトドア。雨や日中の日差しをよけるためにトタンのような屋根を広~く張り出して、そこに照明器具や大型ファンを付けている。なので、その明かりに集まった小虫が強力な扇風機の威力に負けて落下・・・?その一部がタイミング良く(?)お客さんがクーラーボックスの蓋を開けたときに箱に入っちゃう?!
それか、あまりの暑さに虫たちも涼を求めてクーラーボックスの周りを飛んでいて、お客さんが蓋を開けた瞬間に今だ!と思って氷に近づいたら蓋を閉められちゃった?もしくは近づきすぎて氷に張り付いて身動き取れなくなっちゃった?

まあ、どういう理由だとしても、このお店の氷が『前夜の残り』だということはわかった。
残りであるだけでなく、不特定多数の人が蓋を明け閉めして、場合によっては酔っ払いが素手を突っ込んだかもしれない、そして虫も入り放題、その虫だってどんな雑菌を持っているかわからないのにお店の人は知らんぷり。

これで、タイの水がどうして危ないのかの理由がはっきりした。
ある意味すっきり。

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