タイの食堂では店の隅っこに水道もしくは手洗い桶があったりして、お客さんは帰りしなに手を洗う人が多い。
以前、タイ人の知り合いとタイスキを食べて会計を済ませたときに、『私達は手を洗いに行くのであなたも一緒に行きましょう』と言われ、私は食事中に手が汚れたとは思わなかったので、誘いを断った。するとやや怪訝な顔をされ、2人は手を洗いに行った。
タイ人が食事の後に手を洗う習慣があるというのを知ったのはその後だった。
どちらにしても、私の手は洗わなくてはならないほど汚れていなかったので、特に困るようなことはなかったが。
で、タイ人は、食事の後に手を洗う。
それなのに、食事の前には洗わない。
すごく不思議～。現代の理論に合ってない～。
なぜ食事の後に手を洗うのか。
それは昔は(モノによっては今でも)料理を指で皿から取って食べていたから、の名残だと思う。
今はだいたいの場合、フォーク、スプーン、箸が用意されているので、著しく手が汚れるということはほとんどないと思うのだけど、タイ人は昔の考えから脱却していない。
今は食後よりもむしろ食前に手を洗うほうが保健衛生上大切なのではないかと思うが、タイの教育ではそうではないのかな?
しかも私の場合、女性用トイレでしか観察できないけれど、トイレの個室から出た後に、手を洗わずに外に出て行く人が一定数はいる。
ということは、男性用トイレでは洗わない人がもっといるのでは?と想像してしまう。
まず、食事の後よりも、トイレの後には手を洗おうよ、タイ人諸君!
